福島県中通り地方の県南東側に位置する鮫川村に楊柳観音菩薩坐像(ようりゅうかんのんぼさつざぞう)という文化財の看板を発見しました。これは穴場スポットだと思い軽い気持ちで観光に行きましたが、到達するまでに大変な目にあったので紹介します!
- 2019年6月訪問
1、整備された駐車場が無い
さて、楊柳菩薩観音坐像という文化財があるよ~との看板が感染道路上にあったので、迷わず向かう事にしました。これがこの後待ち受ける苦難の始まりでした。
入り口に到着!
撮影機器 EOS7D 2019年6月
入り口らしき場所へ到達!左に案内の看板があるのでここで間違い無いようです。でも駐車場が無い…
そして、この先に駐車場があるとはとても思えない道がそこにはありました。
仕方ないので、この入り口の反対側にあった路側帯、というか貯水槽らしき物の傍に水田へ入る為のちょっとした広場があったので、邪魔にならないようにそこへ駐車しました。
2、探すのが難しいので探検気分
車を降り、早速楊柳菩薩観音坐像という文化財へ向け出発です!そしてすぐ、車で侵入しなくてよかったと思いました。
撮影機器 EOS7D 2019年6月
狭いとはいえ、一見普通の車道が続いていますが、左の方を見てみると…少しヒビ割れて地盤が沈下しています。これ少し危ないと思います。下は民家ですし徒歩で行くのが正しいですね。
分かれ道です。これ、もしかして右側ってことは無いですよね?どう見ても左に道が続いています。とりあえず左へ…
数分道なりに歩くと…
ぐはっ!?水道局の施設!?行き止まり、つまり、「はずれ~」建物が私たちを嘲笑っています。
やはりさっきの分かれ道を右なのか!?
先ほどの分岐点に戻ってきました。
そういえば…入り口の案内板の地図を見てみると…
引用元:案内板の地図
今は、地図中央の赤○で囲んだ場所になるという事ですね。少し分かり辛い上に道が悪そうなので躊躇いますが…行くしか無いでしょう!
いざ!!
撮影機器 EOS7D 2019年6月
どうみても散策路というより、伐採作業用の道にしか見えないのですが、地図と自分の勘を信じて更に突き進みます。
そして数分後、また分かれ道のような場所へ辿りつきました。ですが、地図上だと鋭角に右方向と書いてあったので、そちらを見ると…
撮影機器 EOS7D 2019年6月
杉の木が2本、門のようになって奥に道、のようなものがあります。奥に繋がって居そうですし、地図の縮尺からもこの辺を右なので自信を持って進みます。
撮影機器 EOS7D 2019年6月
本当にこの先に楊柳観音菩薩坐像があるのか不安になってきました。でも、途中杉の木が綺麗に立っている中を歩く為、なかなか気持ちの良い道ではあります。
そして…
撮影機器 EOS7D 2019年6月
あれはもしや!やっとお堂が視界に入りました。道は合っていたのだとやっと安心できました。同行してくれた友人も少し不安だったようですが、ようやく安堵の顔が見れました。
3、見学は出来ない
そしてようやくたどり着いたお堂です!最初道を間違ったこともあり、入り口から20数分位での到着となりました。
撮影機器 EOS7D 2019年6月
敷地内は草が生い茂り、人が訪れた様子はあまり感じられません。そしてやはり閉まっています。中を見る事は出来ないようです。
撮影機器 EOS7D 2019年6月
お堂の裏手には小さな建物がありました。ここに楊柳観音菩薩坐像が収められているのだと私は思います。(ただ関わりがあっただけかもしれませんが、分かりませんでした。)中を覗いても見えませんでしたので、せめて見えないのならこの建物の傍にでも案内板を建てて観光地化したら良いと思うのですが…
引用元 入り口案内版の写真を撮影
この仏像は昭和54年3月29日に鮫川村の文化財の指定となりました。西暦1316年に掘られ1813年に彩色され、村内で最も古い仏像だそうです。
引用元 入り口案内版
さて、ここまで来たという事は…戻らなければならないと言う事です。道は憶えているので遭難する事は無いと思いますが油断しないで下山する事とします。
4、所在地
お堂は山の中なので、入り口の看板付近を案内します。
349号線の鮫川警察署の北側にある交差点を浅川村方面へ曲がります。(県道71号勿来浅川線)その後数キロ程進みと下記の看板がありますので右折して少し行くと案内板があります。
その前の水田付近に車1台程度なら邪魔にならずに止められるスペースがあります。くれぐれも車で上まで行こうとしない方が良いと思いますので、徒歩で行きましょう。また、近隣の住民の方への配慮をお願いしますね。
県道71号線の看板
5、まとめと感想
- オススメ度 ★★
- 穴場度 ★★★★★
- 遭難度 ★★★
鮫川村の文化財として期待して見学へ行きました。しかし待ち受けていたのは山道。しかも道中に案内板は無く、方向感覚が得意ではない人にとっては少し危険かもしれないと感じました。道もそれっぽくはなってはいるものの、お堂にたどり着くまでは不安でいっぱいでした。到着後も、お堂が二つあるのみで少し荒れているなど、観光地としては物足りなさを感じる穴場スポットだと思います。
入山してから(笑)下山まで30分~50分位は掛るので、歩くのが嫌な方は控えた方が良いスポットであると感じました。
でも道自体はそれほど辛くは無く、少しだけ登山しているような物なので、必要以上に身構える事はありませんが、一人で行くのは止めましょうね!
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