福島県の中通り最南端に位置する白河市の南の県境に位置する白河の関は白河関の森公園と隣接していて今では有名な観光地となっております。ですが、白河の関としてではなく、クマガイソウの名所、迫力のある杉等、多くは知られて居ない楽しみ方もあるので、是非行っていただきたいと思います。
- 2019年3月以前 数回訪問
- 2019年4月訪問
1、白河の関跡
白河関の森公園の東側に公園の観光の目玉、白河の関跡があります。観光バスで観光客が訪れる程度には有名で、連休には観光客が訪れます。
撮影機器 EOS60D 2019年4月
白河の関跡へは、公園の駐車場より歩いて向かう事ができますが、南側と北側の入り口があるので是非、鳥居のある北側から順番に見ていくことをオススメします。私もそうしました!まぁ過去に南側から入場していきなり山の裏手を散策していたから言えるのですが。
また、足腰が不自由な方は鳥居の先にある階段ではなく、右側ある通路を迂回すれば山の頂上へ向かう事が出来ますのでそちらを利用すれば比較的緩やかな坂で観光する事が出来ます。
さて鳥居を登ると山の頂上には白河神社があります。
撮影機器 EOS60D 2019年4月
階段は数十段とそこそこの長さがあります。登りきると頂上には白河神社の社があります。社務所は山のした、北側入り口の近くにあるトイレの正面にあるので誰も常駐はしていませんので、お参りをする事位しか出来ませんが、折角なのでお賽銭を入れ健康を願っておきました(^_^)/
そして神社の右にあるのが当時の空堀跡です。
撮影機器 EOS7D 2019年4月
敵の侵入を防ぐために掘られた「からほりあと」というそうです。侵入を防ぐと言うか、堀に敵を落とす事によって優位に立ち、その間に処置を施し、侵入を防ぐための時間稼ぎといった所でしょうか。当時と状況は違うのかもしれませんが、この堀だけでは防げないと思うのでそんなところかなと思いました。
撮影機器 EOS7D 2019年4月
こちらは土塁(どるい)敵の侵入を防ぐ為に盛った土との説明がありました。
私は歴史に詳しくないので、こちらもどのように防いだのかは詳しく分かりませんが、敵の侵入を盛った土によって遅らせその間に対処をするといった意味合いなのかもしれません。障害物があれば少し侵入し辛いですからね。
2、立派な杉は隠れた見どころ
白河神社の鳥居を潜り、階段を登らずに右の緩やかなルートへ迂回すると直ぐに立派杉がありました。
撮影機器 EOS60D 2019年4月
写真右奥に立っている大きな杉が見どころの一つです。
撮影機器 EOS60D 2019年4月
従二位の杉(じゅにいのすぎ)と言うそうで、樹齢は約800年と言われる老木なのです。
この杉の特徴的なの部分は、枝の別れ方が綺麗に分かれていて、真下から見るとプロペラの羽根の様にも見て取れます。白河の関跡の敷地内には様々な木々が生い茂っているため、近くからしか見れないのが残念ですが、なかな見どころのある杉でした。
3、一面に咲くカタクリは圧巻
白河の関跡は小さな山となっているのですが、4月にはこの山の斜面がカタクリで埋め尽くされます。
撮影機器 EOS60D 2019年7月
歩道から少しでも反れると踏んでしまいそうな位沢山咲いているので気を付けて歩かなければならない程でした。白河の関跡の正面から、山の裏側までほぼ敷地すべてにカタクリが咲いていると言っても過言ではありませんでした。
撮影機器 KYV42 2019年4月
撮影機器 KYV42 2019年4月
撮影機器 KYV42 2019年4月
裏手の遊歩道では、カタクリに挟まれて歩くことが出来ます。
一番下の写真裏手の遊歩道なのですが、カタクリに挟まれた道が100m程度は続きます。正面側よりも、目線の高さでカタクリを観賞できるので裏手の遊歩道がオススメです。
裏手には所々でカタクリをカメラに納めているカメラマンが2名程いらっしゃいました。写真を撮影するなら太陽光が中途半端に当る正面より、光量の安定する裏手が良いと判断したようですね。私も同意見です。もっとも、裏手では携帯での撮影だったので、微妙な写真になってしまい、素晴らしさが伝わるか心配なのですが。
4、ホタルの里
白河の関跡の山の裏手には池が整備されていました。この池、何かありそうだと思っていたのですが、白河関の森公園側、売店側の入り口に案内板があり謎が解けました。
撮影機器 KYV42 2019年4月
どうやら、ホタルの里となるよう池を整備しているようです。私の地元でも以前は水田にてホタルを観賞することが出来たのですが、水質の変化や、土地開発によって観賞できる場所が年々減ってきているので、とても貴重な場所だと思います。
そして、6月の下旬には「白河の関跡ホタル祭り」なる物が行われるようですので、今度予定が合えばホタル祭りに参加するか、実際にホタルが生息しているのか改めて訪れたいと思います。
※祭り自体は白河関の森公園にて行われる様です。
5、旗立ての桜(はたたてのさくら)
白河の関跡には、源義経が平家追悼の際、戦の勝利の祈願をする際、旗を掛けた桜があり、それがこの旗立ての桜と言うそうです。
撮影機器 EOS60D 2019年4月
1180年の出来事であることを考えると、樹齢は約840年という事もあり、桜としての見どころはあまりないような気がしますが、840年前に、この桜に旗を掛けていたと思うとなんか不思議な感じがします。
この場所は日が当たりづらいのもあり、まだ開花には早いのか、もう咲く力は無いのかは不明ですが、貴重な歴史的資料だと思います。
6、白河神社の御朱印は社務所で
白河神社は社はそれほど大きくは無いのですが、しっかり社務所を構えている立派な神社です。しかし、社は山の下の駐車場とトイレの向かい側に位置し、大分離れているので、御朱印を頂く際は正面入り口より南へ少し移動した民家の様な建物に案内があるのでそちらへどうぞ~
7、所在地と駐車場
白河の関跡は白河関の森公園と隣接して、そちらへ駐車が可能です。
正面入り口側の駐車場もありますが、7台程度駐車で一杯なので、トイレもあるので休憩に立ち寄る方も居て観光の駐車場としてはいささか不憫なので、公園側駐車所への駐車をオススメします。
東北道白河I.C.より約20分程度の距離です。
白河方面より→白河実業高校、コンビニの交差点より県道76号線を数キロ進み、T字路を右折ご1km程度。
栃木県方面より→道の駅伊王野より約20分程度です。
8、まとめと感想
オススメ度 | ★★★~★★★★ | 季節によって |
整備度 | ★★★★ | 比較的綺麗 |
穴場度 | ★★★ | 人はまばら |
歴史的価値のある観光地でありながら無料であり、見どころがありました。カタクリやホタルの里等もあり、季節によっては人も沢山訪れとても素晴らしい観光地だと感じました。
しかし、冬は観光客もも少ない為か穴場スポットとなり、夕方等に訪れると少し寂しい感じがしました。
隣接の貢献にて祭り等も行われるので、その祭りに参加し、ついでに白河の関跡を観光するといいた流れが2倍楽しめるのでオススメです。
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