三十三観音史跡公園は桜と紅葉のみならず四季を楽しめる!【矢吹町穴場観光スポット】

福島県の南にある矢吹町の人里離れた場所にある三十三観音。雑誌にも紹介されるほどの紅葉のスポットですが、春はも綺麗ですし、ヤマユリ、ツツジ、ミズバショウも見れるなど、四季を通して楽しめ、散歩にも丁度良い場所なので季節を気にせず訪れて欲しい穴場の観光スポットです!

Contents
  • 2019年9月訪問
  • 2020年4月訪問 桜満開

1、滝八幡三十三観音磨崖仏群


この三十三観音と言われる岸壁に掘られた観音像なのですが、正式名称を滝八幡三十三観音磨崖仏群といいとても長くていい辛い名前です。

昭和56年5月1日に矢吹町の文化財に指定された貴重な仏像です。

早速遊歩道より三十三観音へ向かいます!

撮影機器 EOS60D 2019年9月

三十三巻のへ向かう遊歩道は比較的整備されていて歩きやすい印象でした。傾斜も緩やかで歩きやすいです!

撮影機器 EOS60D 2019年9月

遊歩道を歩きだして3分程、階段の下に東屋がありました!

ここで休憩が出来るようですが、三十三観音のみの方には休憩が必要な程時間が掛っていないので、桜や紅葉の観賞用にはとても良い休憩所だと思います。

撮影機器 EOS60D 2019年9月

先ほどの東屋の階段を降りないで進むと東屋を囲むように、ゆるやかな傾斜を下り、三十三観音へ向かう事が出来ます。

因みに、私が写真を撮る為に立っている場所にはもう一つ東屋があるのですが、階段は朽ちて、東屋の椅子も壊れているので、以前使用されていた物と思われました。

危険なので物好きの方以外は登らない方が良いと思います。

撮影機器 EOS60D 2019年9月

因みに、現在使用されている東屋側の道にある階段は綺麗に整備されてはいますが、少しだけ疲れるのでスロープ側が良いと思います!写真映えはしますけどね(^_^)/

スロープを降りるとそこにはもう仏像が視界に入ってきました。

撮影機器 EOS60D 2019年9月

駐車場から到着まで約5分と思ったよりも時間が掛らなくて少し拍子抜けでした。写真の赤矢印に既に仏像が彫られているのが見えます!

さて、どんな感じなのかな~~

撮影機器 EOS60D 2019年9月

意外と保存状態が良く、仏様の顔も確認できました。

撮影機器 EOS60D 2019年9月

そして道の先を見ると、岸壁に次から次へと仏像が彫られていいます!よくある三十三観音巡りとは少し違い、ほんの2分も歩けばすべて見えてしまうという仏像の密集地帯と化していました。

仏像の大きさはどれも50cm程に統一されているようで、道脇の壁がすべて仏像という少し異様な光景ではありますが、とても貴重な文化財であると思います。

撮影機器 EOS60D 2019年9月

大きさはほぼ同じですが、表情や種類が違っていて、見ていて飽きず、すべてじっくり見てみたいと思ったので、観音様の数を数えながら最後まで見てみる事に。

すると・・・

34体目突入!!!

へ?33体じゃないの???数え間違い!?

はい、入り口の案内文を良く読んでいない証拠ですね。それにようと、どうやら全部で37体の観音様がおられるようで、「白河風土記」に記載がある為1805年以前に掘られた物と言われてるそうです。

成程、200年かその辺位前の物だからまだ顔が確認出来る状態で残っているのですね!!とても貴重な物がこんな場所にあったとは・・・

来てよかったと思いました!でもやはり暗くなる前に来た方が良いですね。

2、謎の洞窟と小さな滝


三十三観音のある崖のしたに謎の洞窟があります。

三十三観音のある崖に直接掘られているので何か関係があるのでしょうか?少し不気味に思う気持ちもありますが、好奇心の方が勝ってしまったので、中を調べてみました。

撮影機器 EOS60D 2019年9月

入り口は狭く入る事あは出来そうにありません。

でも奥まで続いている様なので、気になります。どこかに入り口は無いのでしょうか?

撮影日 2019年9月

ありました!!

三十三観音が並ぶ崖の最後の方まで行くと高さ160cm程の大きな入り口を発見!!これは行くしかない!!

撮影日 2019年9月

中は涼しくなかなか広いです。でも、真っ暗で何も見えません(-_-)/携帯電話のライト程度ではあまり役に立たない感じがしました、

LEDライト持参すればよかった・・・

それでもがんばって30秒程進むと・・・

撮影日 2019年9月

出口です!そして滝のような水の音がします。

と思ったらここから出るのは危険なので戻る羽目に・・・向かい側の道も危険なのでここまでで断念です。

後から案内板にて分かったのですが、この洞窟、三十三観音とは全く無関係で、明治時代に水田へ水を引こうと計画されて途中で中止となった名残だそうです。

つまり、ただの何もない洞窟でありました!そうとわかれば何も怖い事はないので、皆さんも安全の範囲内で探検しましょう!!少しだけ楽しいですよ~

さて、洞窟をでて、先ほどの水の音のする方へ向かうとそこには小さいながらも滝がありました。

撮影機器 EOS60D 2019年9月

滝といっても、崖を伝って流れている様な物で、水音はそれ程大きくはありませんでしたが、優しい感じがして落ち着きました。

撮影日 2019年9月

滝周辺の映像です。よかったらご覧ください。

3、四季を楽しむ


この史跡公園なのですが、dこうやら桜、紅葉、更にはミズバショウ等も楽しめるようで、季節毎に楽しめると思いました。

●桜

撮影機器 EOS60D 2019年9月

三十三観音へ向かう途中にある東屋のすぐ横に立派なソメイヨシノが立っています。春には東屋でお弁当でも食べながら桜を観賞したら気持ち良いだろうな~

結構高さがあるので桜だけを見に来ても損は無いと思います。

撮影機器 SHV40 2020年4月5日

咲いている時期に訪問できました!桜は花が開くとこのようにとても立派で綺麗です!下の東屋で団子を持参して食べるととても気持ち良いと思います。今年は出来ませんが・・・

●紅葉

撮影機器 EOS60D 2019年9月

三十三観音付近には綺麗な紅葉を見せてくれるモミジが多数あり、秋はとても綺麗なスポット間違いないと思います!しかも、雑誌にも紹介される事もあるので、是非紅葉の時期も来たいスポットです!

追記、実際に紅葉時期に訪問しました!

撮影機器 SHV40 2019年11月15日

以前来たときとは色合いが違って全体的に黄色やオレンジ色になっています!やはり紅葉の時期は綺麗です!

撮影機器 SHV40 2019年11月15日

三十三観音の奥へ行こうとしたのですが、猛威を振るった台風19号の影響で道が陥落し、立ち入り禁止となってしまっていました(-_-)これは・・・残念・・・

早く復旧してくれることを望みます。

撮影機器 SHV40 2019年11月15日

間にある東屋付近や、道脇にモミジが植えられており、全体的に黄色っぽい風景に赤色のスパイスが加えられています!

どうやら植林したもののようでまだ小さく、感動する程のものではありませんでしたが、今後これが育って大きくなれば見どころが多い観光地となると思います!

撮影機器 SHV40 2019年11月15日

こちらは、トイレの近くから見えたモミジですが、真っ赤に染まってとても綺麗でした!やはり大きさは物足りないですが。

撮影機器 SHV40 2019年11月15日

そして凄いと思ったのがこの銀杏です!公園内の敷地では無いのですが、公園に隣接している病院か民家の敷地側にすぐみる事が出来ます。

時期は少し早いですが、高さもあり、3本並んでいるので、これが黄色に染まったらとても綺麗だと思います。

●その他の花

その他珍しい花としてはミズバショウの看板があり、奥の湿地帯に咲くようです。

また、案内板によると、数えきれないほどの種類の花や草木が咲くようで、冬を除く季節は何かしら楽しみがあると感じました。

●スミレ

撮影機器 SHV40 2020年4月上旬

散策しているといたることろに咲いているので踏みつぶさないように気を付けて散策してくださいね!

●ウバユリ

撮影機器 SHV40 2020年4月上旬

こちらはウバユリです。夏の花なのでまだ早くようやく葉が出始めたところでした。

●花桃かハナズオウ

撮影機器 SHV40 2020年4月上旬

こちらは花桃かハナズオウのどちらかだと思います。トイレとは反対側の駐車場の奥には濃いピンクの花を咲かせるこの気がたくさん咲いているので、桜よりこちらを見に来ても良いくらいの綺麗さでした。諸事情で今回はこの部分しか撮影出来なかったのが残念です。

4、滝八幡神社


史跡公園は広く、遊歩道も整備されています。

その中心付近にあるのがこの滝八幡神社です。

駐車場より約10分もかからない距離にありますが、少しだけ山道を歩くので軽装は厳禁です!

撮影機器 EOS60D 2019年9月

到着~~~

って、鳥居と小さな祠しかないじゃん!!!

撮影機器 EOS60D 2019年9月

もとはここに社があったのかな・・・

とても寂しいようにみえたこの神社ですが、実は矢吹町の地名の由来となった地でもあるそうです!

西暦1058年~1064年、源義家が凱旋のおり、矢柄で屋根を葺き、白河風土記に記されている滝八幡宮を県立したと言われています。矢葺→やぶき→矢吹となったそうです。

実はとても重要な場所だったのですね!!気付けて良かったです。

とはいえ、お参りはする場所が無いので会釈をして今回の散策は終わりとしたいと思います。

5、所在地と駐車場及びトイレ


三十三観音史跡公園は、東北自動車道矢吹I.C.より車で約10分程に位置しています。

駐車場は二つあり、介護施設側から入ると道が狭い為、地図上部にある薬局側から入ると比較的安全に迎えると思います。

携帯にナビをしてもらう場合はこちら

駐車場はふたつありますが、写真の第一駐車場がオススメです。綺麗なトイレもありますし、公園の中心に位置しているので、三十三観音にも、滝八幡神社に向かうにも便利です。

撮影日 2019年9月

写真のように、5台程度止められる駐車場ですが、止められない場合は南側200m程に第二駐車場もあるのでそちらへ止める事も出来ます、

6、まとめと感想


オススメ度 ★★★★ 仏が大丈夫なら
穴場度 ★★★★ 比較的少ない
整備度 ★★★★ 意外と綺麗

所要時間 ○約15分(観音様のみ) ○約30分(園内散策)

紅葉見頃→11月中旬頃

史跡公園として整備されているこの公園ですが、子供の遊び場としては全く機能しない穴場の観光地となっています。

とはいえ、桜やミズバショウ、紅葉も楽しめる公園なので、山道を散策したり散歩するにはとてもオススメです。

【追記】

ですが、紅葉を鮮やかに彩ってくれるモミジはまだ小さい物が多く、銀杏も少ないので過度の期待は禁物だと思いました。今後モミジが育てばとても綺麗になると思います。

三十三観音も保存状態が比較的良く、表情が確認出来たりしてとても見ごたえがあります。

紅葉の時期に訪れれば小さな滝と、モミジの赤とがあわさり、より一層楽しめると思いました。是非また訪れたいです!

そして、少し不気味ではありますが、洞窟探検も出来るので子供心をくすぐられる楽しさも備えている優秀な穴場の観光地です。

そして、お時間があれば、矢吹町の名前の由来となった滝八幡神社も見て下さい!祠があるだけで少しがっかりするのは覚悟で(^_^)/