福島県の県南に位置している天栄村に、龍ヶ塚古墳(りゅうがづかこふん)という形がしっかりとした古墳があります。福島県指定史跡でもあるこの珍しい前方後円墳を是非観光して下さいね(^_^)/
- 2019年10月訪問
- 2020年1月訪問
1、田んぼの真ん中にある!
天栄村のとある農道を走らせていると、水田地帯の真ん中に土が盛ってあり、あきらかに周りから浮いている個所を発見!
どうみても古墳の様なその場所はいつも気になって居たので今回近くまでよって見学したいと思い訪れました。
というのも、前回2019年の10月に訪れた際は、この古墳の周り一杯に雑草が沢山生えていてとても見学できる状態では無かったからです。
形を綺麗に観たいのなら、草が多い時期は雑草駆除がされていないと綺麗に見えない事もあるかもしれないと思いました。
そして今回、草木が枯れている1月という事もあり綺麗に形が確認出来るので一安心です。
少しずつ近くへ行ってみると雑草を刈ってくれたよう跡がありました!
地元の方で刈ってくれたのしょうか?とにかく感謝です!
では早速写真中央の道を進み、古墳の目の前まで行こうと思います!
2、どんな古墳なの?
古墳の敷地へ入りました!
祠の様な物が二つ確認する事が出来ますが、左側に案内板の様な物があるので読んでみようと思いました!
しかし・・・色が薄くなっていてとても読みづらいです(‘_’)
まだなんとか読める状態ではありますが、今後更に薄くなったら読む事は困難と思われます。
読める内容からこの古墳は・・・
昭和55年3月28日に福島県の指定史跡となりました。 6世紀中葉に作られた、東西主軸約36mの前方部が開いている帆立貝式の前方後円墳であります。 前方部径17m、高さ4m 後円部径14m、高さ4.5m と比較的大きい。 裾部が開田によって削り取られてしまって変形してしまっている。 農業基盤整備工事によって周濠(四周のほり)が一部改編された。 前方部には淡島神の石祠がある。 また、西方約200mには布目瓦を出土した高床式建築遺構・住居跡のある「こくぞう遺跡」や丈部私印(はせつかべしいん)を出土した遺跡がある。 |
つまり、少しだけ改変がされているが結構重要な史跡という事ですね!
因みに余談ですが、西方約200mにある筈のこくぞう遺跡等の遺跡はみつけられませんでした。
この書き方だとそちらに行って見学が出来るものだと思ったのですが・・・
残念です。
3、目の前で見学してみた!
では、これが帆立貝式の前方後円墳という事が分かったところでぐるっと一周してみる事にしました!
後円部側より撮ったのですが、ある程度形が分かる程しっかりしています。
木が生えていたり、竹藪の中にあったりと分かり辛い物も多いのでここの古墳はしっかり形が分かるので嬉しいです!
階段はありませんでしたが、それ程きつい傾斜では無かったので今度は高さ4mの前方部の上に登ってみました!
周りは水田地帯なのでちょっとした展望台気分です(^_^)/
西の方には雪の被った山々も眺める事が出来ます!
そして、案内にもあった通り、淡島神の石祠がありました。
高さ50sm程の小さな祠ですが何故ここにあるのでしょうね?少しだけ謎です。
前方後円墳の周りを実際に歩いて見学することができますが、内部は確認出来ませんでしたので過度の期待は禁物ですが、十分楽しめました!
4、所在地と駐車場及びトイレ
●所在地
東北自動車道、鏡石スマートI.C.より車で西に15分程の場所に位置しています。
撮影機器 SHV40 2020年1月
比較的大きな県道から北に一本ずれた農道を走ると写真のように水田の中に土の盛りが見えるので、近くまで行けば比較的すぐ発見できます!
●駐車場
そして駐車場なのですが・・・
ありません。
でも、写真左手前側にある入り口に1台程なら駐車出来ますので、水田の所有者の方に迷惑にならないようにして下さいね!
●トイレ
残念ながらありません。
近くのお手洗いは車で5分程の「道の駅てんえい」へ行くと良いでしょう。
5、まとめと感想
オススメ度 | ★★★★ | 形が分かる |
穴場度 | ★★★★★ | 珍しがられる程 |
到達難易度 | ★ | 比較的すぐ分かる |
水田の中にあるので、普通に車を走らせていても気付かれ辛い為、とても穴場であると思います。
でも、前方後円墳であるのと、形も比較的しっかりしている事からオススメの穴場観光スポットだと思います。
近くまで行けば道が開けているので農道にさえ入ってしまえば発見も容易なのでそれほど迷う事もありません。
しかし、季節やタイミングによっては雑草が生い茂っていていたり、足元が濡れていたりと見学が困難である場合もあるので、目の前を歩いて見学したい場合は時期を考えた方が良いと思いました。まぁ、離れた所から見ても楽しむ事は出来ますけども。
そして、案内板にある二つの遺跡がある筈の場所にはビニールハウスがあり、迷惑になるのでそれ以上の探索が出来ませんでした。というか見つけられませんでしたし、ある様にも見えなかったのでないのかもしれません。
そこは残念でしたが、全体的に楽しめる史跡であることは間違いないと思います!是非一度観光にいらして下さい!