福島県県南地方に位置する天栄村。人里離れた川沿いに河童淵という穴場スポットがあります。そこには今も尚、人々を守る河童が存在していました。少しシュールですが、なかなか趣のあるスポットですよ~
では天栄の河童伝説の目次です!
- 2019年以前数回訪問
- 2019年5月訪問
- 2019年10月訪問 健在です。
1、河童淵と言われる理由は?実は神様だった!?
この天栄村の河童淵にいる河童、実は洪水等の自然災害等から守ってくれる神様なのだとか。
以下、河童伝説の私なりの解釈です。
天正時代、この土地を治めていた馬場八郎左衛門という殿様が居て、その殿様の馬の尻尾を河童が抜こうとした事から、殿様は怒って河童を手打ちにしようとした。無礼者!って感じかな?
すると河童は、「私が死ねば、自分の大勢の子分やその家族が路頭に迷う事になるからどうか許してください」と言った。
哀れに思った殿様は、この土地を水難から守る事を条件に河童を許したとの事。その証として証分を書かせ、その証文を地下深くの祠に埋め、そこに不開神社(赤津)を建て、水難除けの神様として祀ったと言われている。
それ以後、洪水があっても、人や農作物への被害はなかったと言われている。
以上、河童伝説でした。
そもそも河童は何故馬の尻尾を抜こうとしたのか?私の知識不足で申し訳ありませんが、分かりません。でも伝承や伝説はこんなものでしょうし、ストーリーがあるので、楽しめました。
因みにこの河童の詫び証文は福島県の指定を受けているそうです。
2、人形達が面白い
この河童淵に人形が数体設置されているのですが、上記の伝承に沿った内容で設置されていました。ただの河童の像かと思ったのですが、なかなか良く出来ていたのですね~
なんかとてもシュールです。大事な物が見えているような気がするんですが大丈夫でしょうか…
どうやら土下座しているのが馬の尻尾を抜いた河童で、後ろの河童たちが子分やその家族という事でしょうか。
土下座している河童の前にあるのが、殿様が書かせた証文という事ですね!許しを乞っている最中の風景が描かれています。
そして次がこれです。
殿様怒っていますね~でも後ろの馬の方が怒ってるような気がします。目が怖いですもん。
でもこの殿様の表情、なんとも言えませんね~
緊張の走るシーンなのになぜか笑みが込み上げてくる感じがなんとも言えません。
3、所在地と駐車所及びトイレ
この河童淵、天栄村にあるのですが、鏡石との境にあり、鏡石ふれあいの森、の直ぐ近くにあります。東北自動車道鏡石P.A.(ETC専用)より車で10分程西へ位置しています。
河童の像は、橋のすぐ傍、河川の側道にあるので、短時間なら駐車出来ますが、迷惑になりそうな場合は鏡石ふれあいの森へ駐車しましょう!
また、河童淵の案内看板?としてそちらにも河童が設置されているので、こちらも合わせて観て下さいね!セブンイレブン天栄店の近くになります。
●トイレについて
トイレはありません。近くのコンビニまで車で5分程かかるので、事前に対策しましょう!
4、まとめと感想
オススメ度 | ★★★★ | 意外と楽しめます |
穴場度 | ★★★★★ | 穴場です |
珍スポット度 | ★★★ | 異色の存在 |
ただ河童の像があるだけではなく、伝承があるので、像を見ながら楽しむ事が出来ます。像自体も少しポップな感じに作ってある為、少し笑ってしまう方もいるかもしれませんが、内容が少し位部分もあるのでこれで丁度良いと感じました。
特に殿様の怒っている顔はなんとも言えない存在感を放っていました。私は河童よりこちらの方が気になって仕方ないほどでした。
詫び証文を埋めたとされる不開神社(赤津)が徒歩で行ける距離にあるので合わせて観るとより楽しめると思います。河童淵より西側を見ると建物が見えます。
また、河童淵の像はポケモンGoのジムとなっている為、そこに駐車するとトレーナーとして間違われる可能性もありますので注意して下さいね!※2019年11月現在