福島県県中に位置する須賀川市の県道脇の森の林の中に芹沢の滝跡という観光地があります。以前がら存在は認知していたのですが、行く機会も無かったのですが、今回初めて行くことが出来ましたので紹介します。
- 2019年7月訪問
1、ザリガニの生息地
到着し、早速滝跡へ向かおうと道を探します。すると民家と用水路の間にある道を発見しました。一応案内にもあるのですが、近くが直ぐ民家なので、ここで良いのかな?といいた感じの道です。
比較的整備もされているのでこの道で間違いないと思います。
そして、奥へ進んで約3分程経った頃、左側に小さな池が見えてきました。
撮影機器 KYV42 2019年7月
その池は、横幅10m程度の小さな池で結構茶色に濁っていて(沼といっても良いのかもしれませんが)綺麗とは言えませんでした。
特に何もなさそうなので、池の横を通り過ようとした時、池の中で何かが動きました。
それも同時にいろいろな場所で。
水の中で砂煙があがっています!
撮影機器 KYV42 2019年7月
携帯で撮影の為見辛いかとは思いますが、写真中央の砂煙です。
撮影機器 KYV42 2019年7月
犯人は…ザリガニでした。
後ろ向きにサササ~っと逃げていく様が見ていて楽しかったです。他にも中程度のザリガニと小さめのザリガニが目で見える範囲だけでも10匹はいました。
昔地元に居たのですが、現在は開発が進み生息地も減ってきているので懐かしく、嬉しかったです。
因みに、池の横の道は、幅が少し狭くなっているので通行の際は気を付けて下さい!
2、芹沢の滝跡へ到達
池を通り過ぎ、草木に囲まれた道を更に奥へ進む事約3分。
石碑が見えてきました!池でザリガニを観賞していたため15分程掛りましたが、普通であれば5分~7分程で到達する距離だと思います。
撮影機器 KYV42 2019年7月
この日は草木を刈った後らしく、とても歩きやすい状態でした。もし荒れていたら少し躊躇ってしまったかもしれませんが無事到達出来ました。
さて、芹沢の滝跡とはどんなものか?
撮影機器 KYV42 2019年7月
高さ約5m程といった所でしょうか。それ程大きくはありませんが、水が流れて居たら「優しい滝の音に心が落ち着くだろうなぁ」と思わせてくれる滝だと思いました。
比較的大きめの岩が組み合わさってできているこの滝は、以前は小川の滝として現在地より50m程離れた場所に存在していたのですが、現在は観賞用としてここに保管され、観光地化されていますが、県道の開発に伴い現在地へ移設されたとの説明がありました。
なるほど・・・だから滝らしさはあっても、山肌に岩を張り付けただけのような見た目なのですね。
因みにこの芹沢の滝は、「奥の細道」の途上、芭蕉が当地に滞在した際、
さみだれは 瀧降りうずむ みかさ哉 |
の句の発想を得た場所とも言われている。※芹沢の滝案内板より一部抜粋
撮影機器 KYV42 2019年7月
だからもう水の流れていない滝が観光地化して保存されていたのですね!
でも、みずは流れていないとはいえ、日本庭園のような美しさと岩肌の力強さを併せ持っており、季節毎に訪れても楽しめるスポットかと思いました。
しかし、穴場といえ一言だけ言わせてください!
「頼む!滝を見やすくしてくれ!」
道中は草木が刈られ歩きやすかったのですが、滝の周りの草木も刈らないと滝跡が見辛く、肝心な物が楽しめないと思ったのは残念です。冬にくれば滝もはっきり見えるだろうか?
3、用水路に魚が!?
さて、滝もみて岐路につき入り口付近にもどり用水路をふと除くと…
何か動いた!?またか!?
ザリガニ!?どじょう?
撮影機器 KYV42 2019年7月
たぶん大きさから魚だと思います。あまり詳しくないのですが、数匹いました。
姿を見せると逃げるのでイワナ?ヤマメ?いや、こんな汚い所には棲息しないはす。
もし、来訪して分かった方は教えて下さいね(^_^)/
4、所在地と駐車場
さて、所在地なのですが、東北自動車道須賀川I.C.より車で5分の団地の端の方に入り口があります。
来る方角によっては紛らわしい看板があって迷う可能性があるので、ダイレクトに来ることをオススメします。私も看板にやられました(-_-)
須賀川I.C.から出たら、右(西)へ向かい、一つ目の信号を左折、釈迦堂川を渡り、1km程度直進します。
右手にホームセンターがあり、そこを過ぎ坂を登り始める前の中央分離帯を右折(ここに信号はありません)目印は材木店
すぐ4台分程の駐車場が左手に見えます。普通に向かえばあまり迷う要素はありません。
撮影機器 KYV42 2019年7月
そしてトイレはありませんので注意です!
5、まとめと感想
オススメ度 | ★★★ | 手軽に行ける |
整備度 | ★★★★ | 放置では無い |
自然度 | ★★★ | 田舎の裏山 |
駐車場も整備され、道も整備され訪問日は草木も刈られていて歩きやすく手軽に行けるスポットで良いと思いましたが、滝跡その物は、脇の草木が酷くとても見辛く感じてしまいました。
折角ある程度整備されているので余計残念だと思ってしまいました。冬等に訪れれば草木も枯れて全景が見れるかと思いますのでまた訪れてみたいと思います。
良い点としてこの滝は、芭蕉の奥の細道が絡んでおり、句の元となった滝という事で滝そのものは日本庭園を思わせるような感じで風情があって楽しめました。角ばった岩の組み合わせの為、小さいながらも力強く感じられました。
そして、近くには石碑や芹沢の滝の歴史が記されている案内板があるなど、小さく穴場的な観光地にしては良く出来ていると思いました。
人もそれ程来ないので、ゆっくり自然に触れながら観光してみては如何でしょうか?
最後に、お子さんを連れて行く場合は、側溝と池への転落に注意してくださいね!