福島県の川内村と言う自然豊かな村に天山文庫と言う樽があります。本当に見たまま樽なのです。でもその樽、実は図書館とその倉庫であるそうです。とてもユニークなので一度は行ってみて!!
- 2020年3月訪問
1、ここは山の上の図書館!
川内村の役場から山の方へ移動し、ちいさな山へと続く道を登るとそこには小さな建物があります。そしてその更に上へ歩いて登ると日本庭園の様な庭と、趣のある建物が見えてきます。
撮影日 KYV41 2020年3月
この古き良き日本家屋、実は記念館なのです!
見た目こそとても古いですが、中は温かく、床も綺麗と外と中のギャップが凄いです。
訪れた日は休日の夕方と言う事もあり利用者は私を覗き1名です。
中は、草野心平先生の詩集や、経営していたBARが再現されているようです。
庭は日本庭園の様な造りで、心も落ち着ける空間ですばらしいですよね!
因みに、池は「十三夜の池」と言われ、天山まつりの時には、この池にある岩でお酒を飲んだり、池の周囲を囲んで踊ったりするようです。
秋には池と日本家屋、紅葉が同時に楽しめるので写真を撮りに訪れるのもありです!
※天山まつりは7月の第2土曜日に行われているようです。参加費も掛かるようですが、なんとも興味深い祭りなので一度参加するのも良いかもしれません。余談ですが、この天山まつりは、故草野心平先生が好きであった祭りだそうです。
2、謎の巨大なタル!
そして目玉である天山文庫を見学したいと思います。
実際には、資料館へ行く際必ずこちらが先に目に入るのですが、便宜上こちらをあとに紹介させて頂きます。
山の中腹にある施設(民芸館)より歩いて山を登りますと見えてくるのが大きなタルです。
撮影日 2020年3月 KYV41
この大きなタルのような建物。高さが2.5m程あり、基礎がコンクリートの建物。これは一体なんなのか気になります。まぁ、倉庫のような物だとはおもうのですがね。
入り口が開いているようなので中を覗いてみることにしました。
するとそこは・・・
撮影日 2020年3月 KYV41
中には本がびっしり棚に並んでいました。どうらや書庫のようです。
撮影日 2020年3月 KYV41
でもどうしてタルなのでしょうか?
それは心平先生のお酒好きが関係しているようです。
撮影日 2020年3月 KYV41
このタル、実は酒樽で、会津の酒蔵である花春酒造様よりお酒好きの心平先生に寄贈された酒樽なのだそうです。
お酒好きだから酒樽って(*´▽`*)他に寄贈するもの無かったのかい!と突っ込んでしまいましたが、とても風情のある書庫が出来たので正解だったと感じます。
因みに、天山文庫には3000冊程も本があり、その一部がこちらの樽に保管されているそうです。倉庫というのもあながち間違いではなかったのですが、このタルが本物の酒樽であることが驚きでした。
なんか酒臭くなりそうと思ったのは内緒です(笑)
でも実際に使われていたものなのか、新品なのかは不明です。中古だとしたらなんかかなり粋な書庫ですよね!お酒臭くなってそう(けっしてそんなことはありませんので!)
3、所在地と駐車場及びトイレ
●所在地
天山文庫は、川内村役場から数分の場所に位置しています。
入り口は狭く、最初から上り坂なので、お越しの場合は気をつけてきダサいね!大きい車や車高の低い車などは特に注意が必要です。
因みに、川内村へは浪江方面からも、小野町、大越方面からの道など選択肢は複数ありますが、どの道も狭く、山を越えるので運転には気を付けてくださいね!山道を数十分走るので少し疲れます・・・
因みに、月曜日は休館日なのでこの樽も締まっているので注意が必要!(祝日の場合は営業)
●駐車場
天山文庫下の民芸館前に駐車場が3台分程ありますが、狭く止めづらいです。
●トイレ
建物の中にしかなく、トイレだけは借りづらいと言わざるを得ないので、観光目的の場合は事前にすませてきましょう。
4、まとめと感想
オススメ度 | ★★ | 心平先を知っていれば更に★ |
珍しさ | ★★★★ | 実際の樽が良い |
穴場度 | ★★★★★ | 人は少ないです |
草野心平先生の著書などが保管されている建物である天山文庫。閲覧や貸し出しが出来るが目玉は酒樽を使用した書庫だと思います。
酒が好きだったから酒樽を寄贈した酒造会社も粋なものですが、それを書庫にしてしまったのもまたGOOD。
観光としても楽しめますし、日本家屋や庭園、紅葉等も楽しめるのでこの本を読むには最高の環境である雰囲気と樽と観光するのも楽しいと感じます。なんせ樽の中に本を保管しているのですからね。