戊辰戦争の遺構、会津藩母成峠陣跡を散策!【郡山市、猪苗代町、穴場観光スポット】

母成峠を登り切り、郡山市の熱海町と猪苗代町の境に位置する会津藩母成峠陣跡には防塁、塹壕、砲台跡等が残されており無料で見学することが出来ます!当時の歴史をする為に潜入調査してきました!

Contents
  • 2019年11月訪問

1、選べる二つの散策路


駐車場に到着しました!ここから歩いて散策するようになるのですが、どうやら散策路が二つあるようです。

どちらも気になるので両方行ってみようと思います!

●平坦、安全!旧道の散策路

撮影機器 SHV40 2019年11月

まずは旧道側の平坦なルートに行ってみようと思います!

ここは以前は車が通る道であったのですが、開発が進み、まっすぐな道が完成後、車両の進入が出来なくなりました。

なので、車が通れないようにガードレールが道路を塞ぐように置いてあります。以前は、ここに遺構があるなんて知らなかったので、昔の道路を塞いでいるだけのバリケードだと思っていましたが、この道が散策路なんです!

そのバリケードを回り込んで散策路へ侵入します。

撮影機器 SHV40 2019年11月

道路の真ん中をそのまま歩くようになり、少し落ち着きませんがそこは大丈夫です。反対側の入り口もバリケードが置いてあるので車は来ません!来ないはずです。

ここを歩いていくと防塁が見えるはずなのですが、正直どこにあるか分かりせんでした。

左右の斜面に階段ルートがあるので、それを目印に探していても少し分かりづらかったです。

撮影機器 SHV40 2019年11月

階段ルートへ登り、見下ろしてみた写真なのですが、目印として道路交通の標識があったので、その付近を目印に探してみてください!

手前と、その正面に道は続きます。あまり人が通らないのか、散策路は埋まっており、少し分かりづらいのでよーく注意してみてくださいね!

結局私は防塁を見つけられず、いったん引き返し階段ルートを再度散策することになるのですが・・・

因みに駐車場より防塁跡の入り口までは3分程でした。

●最短ルートを通る階段ルート

撮影機器 SHV40 2019年11月

さて、引き返した私は階段ルートを散策することにしました。

駐車場から先ほどのバリケードを見てその少し右側に50段程の階段が見えます。

傾斜を中程度で、少しだけ上るのが大変かもしれませんが、その後は平坦なので少し頑張って階段を登ったほうがより沢山の遺構を見れるし、場所も分かりやすいのでこちらがオススメですよ!

階段を登り、少しだけ山の中を歩くようになります。

撮影機器 SHV40 2019年11月

散策路はそれほど整備されているわけではなく、先駆者が切り開いた道にそって歩くようになります。

なので、距離も短くある程度の道筋はありますが、迷わないようには気を付けてくださいね!

因みに、階段を登ってすぐのルートは山の中になりますが、迷っても四方を道路に囲まれているので、どちらかにまっすぐ進めば数分から10分程で道路にでるのでそこまで気負う必要はありませんがね。

最初の防塁までは、階段を登った後2分程度で到着しました

2、防塁と塹壕


この会津藩母成峠陣跡は、戊辰戦争じの遺構で、会津藩と旧幕府軍が構築した遺構です。北側にある(今回見学した場所)は上杉景勝、直江兼続時代のものです。南側の塹壕は戊辰戦争時のものです。全長384mと長く、さら追加でに東側に30m程見ることが出来ます。

1868年(慶応4年)西軍3000名(板垣退助、伊地知正治、谷千城、川村純義、等)が進軍、対する東軍(旧幕府軍)はたったの800名で(大島圭介、田中源之進、丹波丹波、土方歳三、新選組、等)守備しました。

そんな激戦の地がここです。 

※案内板より要約

では、階段ルートからの写真にはなりますが、実際に見てきた防塁と塹壕です。

因みに、石で組まれた跡などが見られなかったので、ここでの防塁は敵から身を守るために盛った土塹壕は身を守るために掘った穴といった感じだと思います。

撮影機器 SHV40 2019年11月

階段ルートを歩くと写真のような小さな山が見えてきました。案内図と照らし合わせてみたのですが、これが土塁跡のようです。

土が2m~3m程盛られており、何かを囲むように続いています。

写真手前が防塁奥に塹壕があるようでした。

ところどころ、防塁の高さが低いところがあったので、ここから出入りするような作りだったのかもしれませんね!

撮影機器 SHV40 2019年11月

防塁と塹壕を見て少し歩くと、道路側散策路との合流地点に到着。

先ほど道路側の散策路から見ていた時は気づきませんでしたが、反対側に防塁が続いているのがすぐ分かりました。

ここからみるととてもはっきり分かるので、どちらのルートを通っても、合流地点のすぐ横の斜面を登って反対側を見ると面白いと思いました。

あきらかに人工的に作られたものと分かることが出来るので、過去の戦の様子や、人物等に思いを馳せながら観光するのがとても楽しくなってきました。

撮影機器 SHV40 2019年11月

道路の散策路の反対側の遺構へと移動しました。

こちら側の道は人があまり来ないのか、上り口がさらに分かりづらく、適当に登ったらちょうど散策路でした。先ほどよりも道は消えかかっていたので、迷わないように注意しないと危険ですね!

まぁ、それほど道路から外れるわけではないので、余程ではないと迷うことは無いとは思いますが、今日は一人なので注意を払いながら進みます。

撮影機器 SHV40 2019年11月

こちら側は高さが低いのか、月日の経過で崩れてきているのかはわかりませんが、先ほどよりは少し分かりづらい防塁でした。

奥まで続いているのが確認できますが、散策路からかなり外れて危険なので、ここから眺めるだけにしました。

更に、現在通行されている道路側にも塹壕があるのですが、紅葉の時期で車通りも多く危険なのでそちらは通貨しながら眺めるだけにしました。

3、砲台跡


防塁、塹壕をすり抜け奥へ進むとそこには砲台跡があると案内板にあったので、そこまでは観光しないと、と思い奥へ進みました。

実は結構近くにあったのですが、一旦通り過ぎてしまい、防塁や塹壕跡のようなものが無くなってしまい、おかしいと思い引き返すとそれっぽいものを確認できました!

危ない、このまま進んでいたら遭難していたかもしれない(‘_’)

散策路の合流地点から2,3分程~数分程度なので、数分から10分も歩くようならそれは進み過ぎです!戻りましょう!

 

撮影機器 SHV40 2019年11月

これが最初通り過ぎてしまった砲台跡です。

分かりづらっ!

撮影機器 SHV40 2019年11月

岩が円状に配置されていて、この大きさで砲台があったと思われます。

なるほど。でも、戊辰戦争が起きた当時、ここがこの状態だったかはわかりませんが、こんなところで争ったのですね。今は車でここまで来れますが当時は・・・

そう考えると昔の人は凄いですよね!

ここがこのルートの終点なので、引き返します。

4、所在地と駐車場及びトイレ


●所在地

母成峠の熱海町と猪苗代町側のちょうど真ん中付近、山の上にあります。

猪苗代町がわからくると、左側に使われていない道と石碑が見えるのでその付近の休憩場のような場所が入り口です。道路脇の石碑から車で侵入は出来ないので、大型の駐車場まで行ってください!

今は、駐車場側に大きな石碑があるのでそちらが正規ルートと言う扱いだと思います。

撮影機器 SHV40 2019年10月

碑には、東軍、西軍の有名な武将等の名が刻まれています。

●駐車場

撮影機器 SHV40 2019年10月

駐車場はかなり広く、30台程は駐車できると思います。紅葉の季節は母成峠の紅葉を見るのにある程度車がありますが、普段は休憩している人がたまにいる程度です。

●トイレ

トイレはありません。仮設トイレもないので注意してください!

郡山市熱海町川に降りると昔の料金所付近に公衆トイレがありますが数分から10分程かかります。

5、まとめと感想


オススメ度 ★★★ 個人差が大きい
穴場度 ★★★★★ 普段は閑散
危険度 ★★★ 奥まで行くと遭難

母成峠の頂上、峠と峠の中間付近に休憩所的な位置づけで存在している駐車場。そこには母成峠古戦場として、戊辰戦争時の土塁や塹壕、砲台跡等遺構が保存されている歴史好きにはかんりたまらない穴場の観光スポットでした。

散策路は二つあり、アップダウンが無いルート、最初から山中を散策するルートありますが、足腰に問題が無いのであれば山中のルートがいろいろ見学出来てオススメです。

結構しっかりした形で見れるものもあり、結構楽しかったです。

しかし、その反面、少しとはいえ山に入るので危険性は少なからずあります。

安全に散策できる部分だけでも十分楽しめるので、必要以上に奥へ進まないこと、熊に遭遇するかもしれないこと、ヘビなどとの遭遇も視野に入れ、軽装で行くことのないように気を付けて楽しんでくださいね!

そうすれば、ゆっくり見ても30分も掛からない手ごろな穴場の観光スポットですので。ただし、遺構すべてを見るとなるともっと時間が掛かるかもしれません。

投稿者: tedukurihealthtaro

福島県を中心に風景写真を撮るのが趣味。 コンテストにて金賞受賞も経験し、自分の写真で震災後の福島県を紹介しようと思いサイトを立ち上げる。 最近では、観光イベントに参加したりなど純粋に楽しんでいる。 他、ドラム演奏やカラオケ等が趣味である。

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