福島県相馬市に、百尺観音、正式名称を、【磨崖仏、百尺聖観世音尊像】といい、崖を切り抜いて作った巨大な仏像があります。穴場とまではいきませんが、比較的観光客も少なく快適に迫力のある仏像を見れるオススメの観光スポットです。
- 2019年8月訪問
1、境内の様子
百尺観音の前には広場があり、植木の脇を通り、1分~2分程歩くとあっという間に参拝する場所へと辿り付きます。
でも、境内も趣があるのでそれらを観賞したり楽しみながらメインディッシュへと辿り付く方が観光は楽しいですよね!
では行ってみましょう!
撮影機器 EOS60D 2019年8月
植木が迷路のように植えられているのでここを通り境内へと向かいます。
すでに奥に観音様の顔が見えています。かなり大きいですね(^_^)/
楽しみです!
撮影機器 EOS60D 2019年8月
ここは神社ではないのでこういって良いのか分かりませんが手水があります。
全体的に和を意識されており、さらに整備も行き届いているのでとても気持ち良いです!
そして、入り口付近から思ったのですが境内全体には砂利が敷き詰められているので、雨の日の後でも安心して観光出来るように配慮されているのはかなり素晴らしいと思いました。
ツアー等でバスが1台程訪れても十分収容できる位の広さはあったので、あまり混雑は気にしなくても良いのかなと思いました。
2、おみくじと願い札
境内を奥に進むとおみくじがあります。
撮影日 2019年8月
ここのおみくじは、写真右にある筒を振って、中から出てきた棒に書いてある番号の引き出しをあけるとそれに対応した紙のおみくじが入っており、運勢がわかると言う物。
おみくじ入れは、大分年季が入っており数字が見え辛くなっていますが、歴史感があり、なんか当たりそうです!
まぁ、珍しくは無いのですが、筒を振るのが楽しいんですよね!
からから音を出して棒が出てくるのがなんとも(^_^)/
これ共感してもらえますかね?して貰えなくても私は引きますが。
そしてこのおみくじ、なんと2019年8月は50円でした。
50円!?
安い!!これはみなさんも是非!!
因みに、おみくじはセルフサービスなので小銭は用意しておいた方が良いでしょう!
あ、ちなみに私は大吉でした!!!
3、大迫力!百尺観音
おみくじを引き、メインの観音様を参拝したいと思います。
撮影機器 EOS60D 2019年8月
お?
観音様が見えるけど・・・
観賞場所と観音様の間には池があり、蓮が浮いています。
目の前まで行けないのか。
向こう岸までは20m位はあると思いますが。
でも・・・それでもかなり大きく見える!
撮影機器 EOS60D 2019年8月
上半身だけの観音様ですが、しっかりとした表情でそこに鎮座しておられました。
この観音様は、磨崖仏であり、正面の崖に掘られた仏像であります。
百尺は長さに直すと約33m程となりますが、実際そこまでは無いかもしれません。※情報によると、現在の高さは約27mとの話もあります。
というのも、この観音様は地元の仏師荒嘉明氏が約30年一人で掘り続けたのですが、完成させることはできませんでした。
そして、今もなお完成はしておらず、四代目の仏師である陽之輔氏に石は引き継がれていますが、経費の問題で現在は中断しているそうです。
つまり、未完成なのです!
完成したら百尺になる!といった意味も込められているのだと思います。(完成後は110尺程になるとか)
是非、完成した相馬百尺観音を参拝したいものです。
完成しますように!という意味も込めて、お線香をあげてたいと思います。
撮影機器 EOS60D 2019年8月
写真スポットの左側に小さな建屋があり、そこにお線香が用意してあるので、来たからにはお線香をあげていかないとですね!
観音様を正面にお線香を50円で買い、あげる事とします。
「無事完成しますように・・・」
撮影機器 EOS60D 2019年8月
そして、お線香をあげて左を見ると・・・
「百尺観音願い札」といった物が100円で販売されていました。
これに書いてお願いすれば良かったのではないだろうか・・・
因みん、写真左は、紙飛行機が置いてあり、「ご自由にお持ちください」
となっていました。何の意図があるのでしょうか・・・
お子さんへのサービスですかね。
でも、広場は他の観光客もいるので危険です。安全に配慮して遊んで下さいね。
※お持ち帰りして頂き、ご自宅で遊ぶ等が良いかと思います。
4、軽食処と展示室
参拝を済ませた後は、敷地内に建屋に向かいました。
撮影日 2019年8月
そこには軽食コーナーがあり、
参拝うどん | 450円 |
甘酒 | 300円 |
ソフトクリーム | 不明(300円前後と思われる) |
※2019年8月現在
等、休憩や食事が出来ますので是非お立ち寄りください。
個人的には参拝うどんが気になりますが、食事の時間ではなかったので今回はスルー。次回は食べたいな(^_^)/
そして同じ建屋の左側は、展示スペースとなっていました。
観音様を掘った人の写真や、観音様が掘られている様子等が年代を感じさせる白黒写真で展示されていました。
撮影日 2019年8月
昭和9年頃の写真や、その後の写真、今とはずいぶん表情が違うのが分かります。
人力でトロッコ等を使用し掘っていたのでその様子の写真等もありました。
すごいですよね!
5、所在地と駐車場及びトイレ
○所在地
この相馬百尺観音は相馬市にあり、国道6号線のすぐ傍にありますが、国道6号線からみる事は出来ないので少し側道へ入る必要があります。
常磐自動車道相馬I.C.より南東へ車で約15分程度あれば到着します。
→地図を別画面にて確認する(モバイル機器に案内してもらう場合もこちら)
○駐車場
駐車場は十数台程度駐車可能です。
撮影日 2019年8月
駐車場は舗装されておりませんが、代わりに砂利が敷き詰められているので、雨の後等も比較的汚れ辛いので安心です。
撮影日 2019年8月 西側から撮影
ただ、駐車場の入り口がカーブ中に突如現れる事と、入り口付近は雑草も生えているので、時期によっては少し分かり辛く、初めは通り過ぎてしまうかもしれません。
○トイレ
観光地としてしっかり整備されているので勿論トイレは完備しています。
しかし・・・利用に関しては注意が必要です!!
まずは下の写真をご覧ください。
撮影日 2019年8月
写真右側にある建屋がトイレ入り口で、中は右側が男性、左へ進むと女性と別れています。
しかし、ここで重要な問題が・・・
撮影日 2019年8月
入り口のガラスに貼られていた張り紙なのですが。
なんと・・・
「トイレットペーパー置いてません」
の文字が!これは女性にはかなりキツいです。しかも和式の汲み取り式なので、さらにハードルが高い。
男性が小の場合は大丈夫ですが、それ以外は正直気になる人は利用するのも厳しいかもしれないと感じました。
6、まとめと感想
オススメ度 | ★★★★ | 無料でこれは○ |
穴場度 | ★★★ | 比較的空いてる |
迫力 | ★★★★ | 大きい! |
まだ完成してない百尺観音ですが、十分迫力があり後世に残してもらいたいと思える立派な物でした。
境内も整備されており、おみくじや願い札等、入場料が無料の分そういった所で楽しめるがとても良い点だと思います。
お昼に訪れれば軽食処も営業しているので比較的のんびりと楽しめる観光スポットだと思いました。
しかし、それ程多い観光客が訪れている訳では無くても、トイレが古い設備でトイレットペーパーが無いので、とても利用し辛いのは残念ですが、入場料を取っていないので仕方がないのかもしれませんね。
30年間一人で掘り続けた仏師荒嘉明氏の為にも、今石を受け継いでいる陽之輔氏を応援したいと思います。
生きている間に完成した百尺観音が見れると良いな~