カテゴリー: 紅葉

  • 天神乳銀杏の皮を飲むと母乳が出る!?【白河市大信村穴場観光スポット、紅葉】

    天神乳銀杏の皮を飲むと母乳が出る!?【白河市大信村穴場観光スポット、紅葉】

    福島県白河市大信村に、幹から乳房のように垂れ下がったこぶが特徴的な樹齢500年の銀杏があります。その見た目から女性に効くと言い伝えられているそうです。なかなか見どころのある穴場観光スポットでした。また、秋は銀杏の紅葉も楽しめそうです!

    Contents
    • 2019年9月訪問

    1、天満天神宮


    この観光スポットには、天満天神宮の祠があります。

    とても小さな祠ではありますが、菅原道真を祀っている神社であり、昔から信仰されてきました。

    大きな社こそ無いものの、代わりに御神木が2本あり、共に長い間守られてきました。

    撮影機器 EOS60D 2019年9月

    その2本の御神木がこの観光地の目玉なのですが、信仰の元となっている祠にお参りをしたいと思います!

    撮影機器 EOS60D 2019年9月

    さて、その祠へと向かう階段なのですが・・・石段がかなり歪んでいて結構危険でした。

    それを補う為に手すりが後から設置されたようですが、工事現場などで使用される仮設の手すりの様な物が補助として設置されているようです。

    手すりそのものはしっかりと固定はされていたので大丈夫ではありますが、足腰の不自由な方は階段は登らない方が良いと思いました。

    撮影機器 EOS60D 2019年9月

    上記は、約30段程ある階段を登り切り、下を覗いてみた写真なのですが幅も狭く、角度も急なため注意して下さい!!

    さて、そんな階段を登りきると10坪に満たない広場がありました。

    そこは日があまり届かず薄暗く幻想的な場所であり、小さな祠が私を迎え入れてくれました。

    撮影機器 EOS60D 2019年9月

    祠は比較的新しく、整備はされている感があるので少し安心感がありました。

    2、天神モミ


    入り口から階段を登り、左をみるととても高いモミの木が見えます。

    撮影機器 EOS60D 2019年9月

    このモミの木は名前を天神モミと言われており、二つある御神木の内の一つで、高さは27m根回り約6.8mと、とても大きいです。

    昭和46年4月1日に白河市の天然記念物にしていされている樹齢約500年の素晴らしい樹木です。

    撮影機器 EOS60D 2019年9月

    根回りが6.9mある大木ですが、下から見上げると杉のように真っ直ぐ空へ向かってそびえ立っています。

    樹齢500年とはいえど、まだまだこれからも現役でこの場所を守ってくれるような力強さを感じました。

    3、天神乳銀杏


    そしてこのスポットの目玉、天神乳銀杏(てんじんちちいちょう)です。

    撮影機器 EOS60D 2019年9月

    天神乳銀杏は、先ほどの天神モミと対をなす御神木であり、階段を登ると右側に見える少しボコボコした木です。

    こちらも昭和46年4月1日に白河市の天然記念物に指定されており、高さ23m根回り6.7mとこちらも大木です。

    天神モミと同じく樹齢は500年ですが、こちらは少し疲れ切っている様に感じました。

    でもそれも仕方の無い事だと思いました。

    というのも実はこの銀杏の木、名前の由来にもなるのですが、幹の垂れ下がっているこぶが乳の様に見えると言われており、この天神乳銀杏の幹の皮を煎じて飲むと母乳の出が良くなる。という信仰があったそうです。

    撮影機器 EOS60D 2019年9月

    文字通り垂れ下がっているのが、乳に見えるそうなのですが、本当に垂れてしまっていました・・・

    失礼・・・

    戦後この信仰はなくなりましたが、根本の皮が削られた傷痕が現在でも残っているので、少なくともこの信仰によって傷つけられてしまったのは確かです。

    くたびれても仕方ないと思いました。まぁ、樹齢が500年なのでそれが原因とは限らないですが・・・

    因みにその傷痕を探したところ、私ははっきりとこの場所!!とは分かりませんでしたが、なんとなくここかな?といった程度にはみる事が出来ました。

    足場が悪いので、目の前まで行って見る際は注意して下さい!

    撮影機器 EOS60D 2019年9月

    銀杏の上の方も折れたりしているので、貴重な天然記念物ではありますが、生命力はあまり感じられないので大事に保存してほしいですね!

    でも、まだ銀杏の葉はあるようなので、秋は紅葉も楽しめるのではないかと思います!!

    4、所在地と駐車場及びトイレ


    大信村の西へ向かう道より、農道へ入らないと辿り付けず、正直見落としてしまい、存在自体知らない方も多いと思うこのスポットは、東北自動車道矢吹I.C.より車で約20分程の距離に位置しています。

    県道を走っていると北側の田んぼを挟んで向こう側にみる事が出来ます。標識もあるので参考にして下さい。

    撮影日 2019年9月 県道58号線より北側を見た図

    スマホに経路を案内してもらうにはこちら

    ※県道の看板付近へ案内される場合があります。

    ●駐車場

    近くに専用駐車場はありませんでした。目の前の路側帯に駐車していくしかないのですが、迷惑にならないようにして下さい。

    ●トイレ

    ありませんでした。数キロ圏内にコンビニもないので、大信村のコンビニ等で事前に済ませて下さい。

    5、まとめと感想


    オススメ度 ★★★ 意外と楽しい
    整備度 ★★ 少し危険
    穴場度 ★★★★★ 穴場です

    所要時間 約10分程度

    垂れ下がっているこぶが乳に似ている事から乳銀杏と名付けられ、その幹の皮を煎じて飲むと母乳がでる!

    というどこかで聞いたことのある信仰内容を持つスポットで、小さな祠と二つの御神木がある穴場スポットですが、看板も小さく、遠くから見つけづらい為観光客はとても少ないです。

    それ故に整備状態も最低限とはなっていますが、こぶは乳に見えなくもなく、信仰の内容もしっかりしているので、これを踏まえて観光するとなかなか楽しめるスポットだと思いました。

    さらには、銀杏の木である為、秋は紅葉も楽しめると思います。

    ですが、車通りは少ない農道とはいえ、路上駐車となってしまう点と、階段が少々危険な点は注意が必要だと思いました。

    また、同様の信仰がある福島県鮫川村の切石観世音(きりいしかんぜのん)と比べるとより一層楽しいかと思います!